片瀬那奈さんの新たな挑戦
「今が一番楽しい」—。かつてテレビの前で輝いていた片瀬那奈さんが、穏やかな表情でそう語る。週5日、決まった時間に出社し、定時で帰宅する。多くの人にとって当たり前の日常が、彼女にとっては新しい幸せとなっている。
想像を超えた会社員生活の充実
2022年12月、片瀬さんはファッション通販サイト「ロコンド」などを運営するゼイドグループに入社。社長秘書と広報担当として、プレスルームの管理やSNSの投稿、衣装貸し出しなど、多岐にわたる業務をこなしている。
特筆すべきは、彼女が芸能人としての特権を一切求めていないこと。X(旧Twitter)での投稿業務では自身の名前を出すことなく、週に27本もの投稿を担当。20年以上の付き合いがあるスタイリストたちとの仕事も、一社員として楽しんでいる。
転機となった突然の試練
片瀬さんの人生の転換点は、2021年に訪れた。17歳でモデルデビューし、女優・MCとして第一線で活躍してきた彼女だが、知人の逮捕をきっかけに思わぬ困難に直面。潔白を証明するために尿検査まで提出したものの、長年所属した事務所への配慮から、自ら退所を決断した。
「自分が潔白であっても、世間の噂が広がるとどうにもならない。周りに迷惑をかけることが一番嫌だった」—。この言葉からは、他者への思いやりと、芸能界で培った強い責任感が感じられる。
思いがけない出会いが導いた新たな道
退所後、YouTube活動を始めた片瀬さんのもとに、思いがけない連絡が届く。ゼイドグループの田中社長からの「一緒に仕事しませんか?」という誘いだった。当初は企業勤めする予定はなかったという彼女だが、ロコンドの事業に興味を持ち、新たなキャリアへの第一歩を踏み出すことを決意した。
43歳、等身大の幸せを見つけて
「やりたいことを追求するより、自然で無理のない環境で働くことが大切」—。この言葉には、20年以上の芸能活動を経て得た深い洞察が込められている。
かつては結婚や家族を持つことも視野に入れていた片瀬さんだが、今は独身生活を心から楽しんでいる。仕事を終えて帰宅すれば、愛猫と過ごすリラックスタイム。それが何より幸せだという。
新しい人生の選択が教えてくれたこと
片瀬さんの物語は、キャリアチェンジや人生の転機に直面している多くの人々に、重要なメッセージを投げかけている。華やかさや社会的地位よりも、自分らしく生きることの大切さ。そして、思いがけない出会いや変化が、新たな幸せへの扉を開くかもしれないということ。
40代での大きな転身に不安はあったものの、「こんなに大きな会社が雇ってくれたことがありがたい」と語る片瀬さん。その言葉には、謙虚さと共に、新しい環境で自分の居場所を見つけた確かな手応えが感じられる。
人生の転機は新たな幸せへの道
人生には思いがけない曲がり角が待っている。しかし、それは必ずしもマイナスではない。片瀬さんが見つけた新しい幸せは、まさにそのことを教えてくれている。
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